ナルサスとナルラピドのメリットって何?

薬剤師

先日調剤した処方せんの中で

新たな薬剤に出会いました

ナルサスとナルラピドです

なんとなくオピオイドという意識はあったのですが

初めて調剤する薬にあたふたしてしまい

手間取ってしまったので

簡単におさらいしようと思い

こちらに投稿させていただきます

そもそもオピオイドの薬剤いっぱい種類あるのに

新たに日本で発売されたオピオイドに

どんなメリットがあるのか不思議に思ってしまいました

一般内科でオピオイド使用するなら

オキノーム散かオプソ内服液でどれくらい効果あるか確認し

オキシコンチンTRを分2

もしくは

フェントステープの1日1回の使用

っていうのがすごく一般的な印象でした

これでこと足りるのになと思ったのですが

勉強していくにつれてこの薬のメリットが見えてきました

では早速ですが

商品名ナルサス
成分名ヒドロモルフォン
規格2.6.12.24mg錠
適応中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
用法用量4~24mg 分1
商品名ナルラピド
成分名ヒドロモルファン
規格1.2.4mg錠
適応中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
用法用量4~24mg 分4〜6

ナルサスが持続痛に対してベースの痛みをとるオピオイド

ナルラピドが突出痛に対してのオピオイドになります

用量換算では

ナルサス6mg=経口モルヒネ30mg=経口オキシコドン20mg

がオピオイドローテションする時の同容量になります

やはり1日1回で24時間効果があるのはすごくメリットですよね

そういえば錠剤で1日1回の製剤ってなかったけ?

と思い出すも

カディアンCap、パシーフCap、ワンデュロパッチ、フェントステープ

錠剤ってないんや

あまり考えたことがなかったけど

これってすごいメリットやなぁ〜と思います

しかも実物見た感じ剤型がすごく小さい

Cap服用するよりは全然飲みやすい感じがします

そしてそしてレスキューが錠剤なんですよ

今ままでは

オプソ内服液 オキノーム散 アンペック坐剤 

アブストラル舌下錠 イーフェンバッカル錠

と錠剤が服用できるなら絶対同じ錠剤のほうがいいですよね

ただ痛みの緊急時なので飲み間違いが起きないか心配である点と

効果発現まで20分ほどかかってしまうのが難点かなと思います

またCYP代謝を受けずグルクロン酸抱合での代謝なので

薬物相互作用が少ない

代謝物に活性がないので腎障害時に比較的使用しやすい

などのメリットがあります

新しい薬ですが海外ではかなり古くから使用されている薬剤みたいで

エビデンスも豊富そうですし

この感じからもファーストチョイスで使用されていくんではないでしょうか?

同じ職場にいると新しく出た薬剤を触らないことが多くなるので

今の職場に移り見たことがない薬に出会うことで

新たな知識が広がっていくのはなかなか楽しいものです

今回も調べなければ薬のメリットを感じることができませんでした

これからも勉強はしっかりと続けて行きたいです

ではでは

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